中華系ラーメン店の雄、海龍を訪れました。
サンマー麺750円也。

醤油色が濃く油もうっすらと浮かんでいます。細かく刻んだねぎも表面に見られます。

麺は細くちぢれたもの。食べ始め頃の触感はよかったのですが、次第に伸びてきました。

50c1643b.jpg

スープは鶏がらのダシ感が強いもので、口に含んだ瞬間うまいと思いました。
餡はもやし、キャベツ、にら、筍、にんじん、きくらげ、それらが皆細く刻まれ、非常に丁寧に形が整えられています。
この仕事には感嘆しました。

全体的に餡の量はすくなく、自身の存在を主張しない細めのもやしを含め、どの具も突出することがありません。
スープとの融和度は高く、違和感なく実にスムースなのですが、言い換えれば餡にインパクトがない、非常に上品なサンマー麺とも言えます。

”野菜のたっぷり載ったおいしいラーメン”と”サンマ―麺”とを分かつ、ひとつの重要な要素・・・。
かつて”まかないめし”として誕生し、多くの庶民に愛されたそんな無骨さ、素朴感というサンマ―麺本来の性質がありません。

ラーメン本体の完成度、ウマさはかなり高く、中華料理店の麺料理というよりも、ラーメン専門店の味です。
原点から、素材や料理技術で一つ先の領域へ踏み込んだ、これこそがラーメン専門店の提供するサンマ―麺のひとつの形なのでしょう。