1969年7月3日
ブライアン・ジョーンズ(元ローリング・ストーンズ)、麻薬とアルコールによる急性心臓発作により、自宅プールで水死体で発見される。
享年27歳。

1970年9月18日
ジミ・ヘンドリックス、睡眠薬の過剰摂取によりパリで死亡。
享年27歳。

1970年10月4日
ジャニス・ジョップリン、ヘロインの過剰摂取により死亡。
享年27歳。

1971年7月3日
ドアーズ、ジム・モリソン、睡眠薬過剰摂取により、死亡。
享年27歳。

この奇妙な符合は、何を意味するのでしょうか。
1969年8月15日、ウッドストックに於いて野外コンサートが開かれ、40万人を動員しました。
”ロック”はここにひとつの頂点を極めたのです。
そしてひとつの時代が終わり、その申し子たちは、次々と自ら命を絶つような形で去っていきました。

70年代も半ばを過ぎ、政治においてはイデオロギーの終焉、経済は次段階への高度資本主義へと移行が進んでいきました。
音楽も、その波にのまれ、大量消費のポップカルチャーの一部として成長をして行きます。
(ちなみにこの頃のヒットアルバムといえば、「フランプトン・カムズアライヴ」~ピーター・フランプトン、「噂」~フリーウッドマック、そしてその後の「ビージーズもの」といった感じです。)
先にあげた夭折したアーティストのように、睡眠薬、麻薬、覚せい剤等を服用し、身を滅ぼしてでも音楽的至上を目指すといった感じではなくなってきました。
アーティストそれぞれが歌にこめた心はあるのでしょうが、「魂」は感じられなくなってしまいました。
これは後世の者が凡庸であるというのではありません。
先のアーティストは、時代の寵児がその終焉に際し何らかの爪あとを残していくように、
生まれるべくして生まれ、滅びるべくして滅びた、まさに時代そのものだったと言えます


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1976年、イーグルスが「Hotel California」を発表。
ビルボードのTop40で初めて聴いたとき、鮮烈な印象を受けました。
発表されてすぐ、チャートを猛烈な勢いで駆け上がり、そして急激にランクを下げたと記憶しています。

歌詞のなかでもっとも印象的なフレーズを引用しておきます。


”I call up the captin,"please bring me my wine", he said ,"We haven't had that spirits here since 1969.”

イーグルスの最高傑作であるだけでなく、70年代アメリカ音楽の最高傑作でもあります。
魂(spirts)のあった時代の終焉を歌った彼らですが、その後、この曲の思想を超えるものを生み出すことはできず、引き出しをすべて空にして、行き詰まり、解散を余儀なくされました。

PS.90年代になり、60年代の思想を継承するかに思えたアーティストが現れました。
グランジというジャンルでのカリスマ的存在、カート・コバーンでした。
彼も若くして逝ってしまいました。
1994年、ドラッグと精神病に悩まされ自宅にてショットガンを使い自殺。
享年27歳。