Cuernavaca

神奈川県南西部 食と生活

静岡県

空がとっても青いから~遠回りして、、、以下略
昨日の強風により霞は消え、西の山はここ最近にない鮮やかさ!
新緑は目に眩しく、そこに花粉も黄砂もPM2.5もないすがすがしさ。
こういう日はなんと貴重なものでしょうか。
出かけない手はない。露天風呂にも浸かりたい。
祝福された季節を十分楽しむのだ。
ということで早い決断で「御胎内温泉健康センター」行きとなりました。

往きの光景には素晴らしいものがありました。
富士の冠雪状況としてはベストの状態。美しいのですよ雪の加減が。
強風の時には頭頂部に筋雲がかかっていたりすることも多いのですが、今日はそれさえない。あくまで視界はクリアです。
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御殿場手前で246号線を離れると素晴らしい景色が続きます。あいにく富士は近いので全容をカメラに収めることは出来ませんが、うっそうと茂る針葉樹の間を縫って進む山道。富士は右に、時に正面に現れては消えを繰り返します。この辺りの桜は今が満開。富士を背景に咲き誇る桜を見るのも乙なものです。
しばらく単独行が続きます。すれ違う車もほとんど無く信号さえまれ。そこには渋滞の欠片もない。こういう中車を走らせて行くのはなんと気持ちの良いことか。
~緑の中を走り抜けてく真っ赤な農道のポルシェ~♪ってな感じです。
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温泉については割愛。老人が多く役場的な雰囲気なのでw

この温泉施設とセットと言っていい食事処があります。
オモウマイ店でネタになっていた場所です。
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12時20分到着。入り口真ん前に駐車スペースが空いておりました。
すぐさま車を停め店の扉を開けます。
店内かなり広いもの。真ん中部分がすべて土間状になっておりそこにテーブル席が配されています。右奥、左奥の小上がり部分には広い座敷があります。総席数はかなり多いものです。
そこがすべて客で埋まっておりました。
待ちシートに記名し暫し待ちます。テーブル席が良かったのですがなかなか空きません。5分ほど待って奥の座敷部分に一席を占めました。
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待っている間に何をオーダーすべきか考えていました。
刺身盛り合わせ定食か、はたまた日替わり丼か地魚天丼か、、、。
客層としては老夫婦、カップル、勤め人の集団が主ですが、ポツポツとガテン系単騎男子も見られます。彼らが一様に食していたものがありました。
”新メニュー・自家製カレー、豚骨だし使用。~オモウマらしいメニューとして考えてみました。チキンカツ・サラダも載ります。”というもの。
このPopが店の至る所に貼り付けてありました。
オモウマで取り上げられた題材はかき揚げ2枚のせのどんぶりのようです。
それはどうも、今の私には食い切れそうにない。
この店、魚屋直営を謳っていますので、魚介類はきっと扱いも良くおいしいのでしょう。
でもここは御殿場ですからw魚介類を扱う食堂は地元、家の近くにいくらでもあります。
というせめぎ合いが脳内でありましたが、決断は早かったものです。
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さてカレーです。
サラダはキャベツ、タマネギ、水菜など。瑞々しくシャキシャキですが、ドレッシング等はかかっていません。これをチキンカツ一ヶと共に脇へ避難させ、2つのカツには醤油とソースをかけいただきました。
そのカツですが揚げたてのサクサク食感、もも部位で皮や脂身も少々残っていましたが柔らかいものでした。から揚げに使うものかな?おそらく、、、
カレーは濃厚かつマイルド、スパイス等の複雑さはなく辛さも抑えめ。
印か洋か和かと問えば洋な感じ。これがものすごく重厚なんです。腹一杯になります。
煮込まれたブロック豚これがまたいいですね。結構たくさん入っており、肉を食う喜びを味わえます。
初手を誤り、ご飯が足りなくなりました。カツ単体でご飯を食っていたのでそうなってしまいます。
これが1100円でした。お店のメニューの中でも安い部類のものでした。

私の料理が登場する少し前、座敷の隣に6人の集団がやってきました。
長野県からやってきたバイク乗りの方々です。
おそらくテレビを見て関心を持ちやってきたのでしょう。彼らのオーダーした料理が何であったのか解らなかったのですが、ここ「デカ盛りハンター」という番組でも取材を受けたことがあるようです。
食い終えてもまだ彼らの料理が登場しなかったので、これ以上待つことは出来ず店を後にしたのですが、是非かき揚げ2枚載せを見たかったものです。如何にも大食いチャレンジをしてくれそうな方々だったので、、、
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帰り際店外観と道を挟んだ正面の風景を写真に収めました。
祝福された日。温泉入浴と腹一杯満足な食事。
これだけで生きている価値がある、大げさではなくそう思えた瞬間でした。


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なんとなく前を通り過ぎてしまう店、「前過店」第九弾

12時20分入店。店内はほぼ満席。カウンターに一席空きを見留め、そこに座りました。
ストゥール系の廻る椅子?に腰掛けたものの店内接客してくれるべき人がおりません。立ち上がって奥を覗いて見るも無人。現状はというと食っている人間4名。待っている人間8名。
おそらく厨房は”てんてこ舞い”なのでしょう。ここは暫しテレビでも見て待ちます。
その間内部の観察を、、、
店内カウンター5席。テーブル席4×3。外見から大箱を予想していたのですがこぢんまりとした内部の趣。昭和感溢れるレトロな内装です。
カウンター内部には多くの酒瓶が連なっております。右端横には小さなステージが。そこにカラオケ機材がしつらえられ、カウンターに取り付いている私の正面には短冊におつまみメニューが並んでおりました。スナックですね。
ステージ横に横長の鏡があったのですがその用途は不明w
富士山を描いたリソグラフ的なものも掲げられていて、ここは静岡県なのだと知覚させてくれます。
厨房と客席はカウンター奥一枚の重厚な扉で隔たれており、時折そこから料理を運ぶおばちゃんが現れます。しかしすぐにまた厨房へ、、、オーダーするタイミングが解らずポツンとカウンターに腰掛け、トランプ関税に対するカナダの対応なんて番組を見ていたのでした。

テーブル4席×2に陣取っていた8名は同じ団体であると知りました。彼らへの料理提供があらかた落ち着いたところでやっとオーダーが叶いました。
それからおよそ20分ほど待って料理が登場しました。
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まずは小鉢など。(左上から時計回り)
・しらすおろし~しらす自体じゃこのようなもので塩分濃度高め。醤油かけ過ぎてしまいました。
・冷や奴~かつお節に加えしらすも少々載っていました。醤油を垂らすとチト辛めになってしまいました
・切り(干し?)大根の煮物~こちらも味付け濃いめ。
・お新香~自家製とおぼしきぬか漬け。こちらは穏やかな家庭の味。正直これだけでめしが食えるw
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次にご飯と味噌汁、最後にメインのハンバーグ、これは手渡しで受け取りました。
ご飯は結構大盛り。なのですがこれだけ多種多量のおかずを充てると足りなくなるかも、、、炊き加減は柔らかめです。
味噌汁の具はタマネギ、わかめ、豆腐、ねぎなど。タマネギのシャキシャキした食感がイイですね。
ハンバーグは食感固め。肉の塊という感じではなくつなぎが多い印象。堅焼きの目玉焼きも載っています。ソースはウスターソース&ケチャップ系の食堂的王道のもの。それがたっぷりとかかっています。
キャベツの千切りも多めなのでこのソースを少しずつ浸して食すのもいいものです。
この内容で1000円はお値打ちです。

夢中で食らう内、テレビ画面に目が行かなくなり、脳内にはいつしか”井の頭五郎”の声がこだましていました。
「ほーいいじゃないか、こういうのでいいんだよ、こういうので」
「食べはじめたばかりなのにごはん不足が当選確実」
「小鉢も味噌汁もメインと一丸となっての全員野球だ」
「青年よ、こういう店は、どこかと比べられる味じゃないんだ・・・」
「メニューとは店の歴史だ」
「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで……」
「俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた」

いつしか店内にはカウンター真ん中に居座る私と後からテーブルにやってきた単騎男子だけに・・・
そんな中おばちゃんはテーブル席に散らばる食い終えた食器をカウンター上一カ所に集め始めました。
すると厨房からもう一人のおばちゃんが姿を現しました。二人してちょこちょこと片付けにいそしむ様
それは「ザ・ピーナッツ」を彷彿とさせるものでした。
姉妹であることは間違いないと確信しました。

店を出るときおばちゃんと少し会話をしました。
おばちゃんは常ならぬ状況に関して”待たせて済まない”という謝辞を、私は”こんなにバラエティーに富んだ料理を提供していただいてありがとう”というような言葉を交わしました。
また”すぐにでも来ますよ”と言い残し何かとても温かい気持ちになって店を後にしたのでした。

静岡県小山には「あしがら温泉」という公共の入浴施設があり、一時リハビリで通っていたものです。
その当時から前を素通りしていましたが、今回初めて足を踏み入れてみてその食事、雰囲気に魅了されました。次は「焼き肉定食」1000円也を食ってみたいものです。

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