なんとなく前を通り過ぎてしまう店、「前過店」第九弾
静岡県小山には「あしがら温泉」という公共の入浴施設があり、一時リハビリで通っていたものです。

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12時20分入店。店内はほぼ満席。カウンターに一席空きを見留め、そこに座りました。
ストゥール系の廻る椅子?に腰掛けたものの店内接客してくれるべき人がおりません。立ち上がって奥を覗いて見るも無人。現状はというと食っている人間4名。待っている人間8名。
おそらく厨房は”てんてこ舞い”なのでしょう。ここは暫しテレビでも見て待ちます。
その間内部の観察を、、、
店内カウンター5席。テーブル席4×3。外見から大箱を予想していたのですがこぢんまりとした内部の趣。昭和感溢れるレトロな内装です。
カウンター内部には多くの酒瓶が連なっております。右端横には小さなステージが。そこにカラオケ機材がしつらえられ、カウンターに取り付いている私の正面には短冊におつまみメニューが並んでおりました。スナックですね。
ステージ横に横長の鏡があったのですがその用途は不明w
富士山を描いたリソグラフ的なものも掲げられていて、ここは静岡県なのだと知覚させてくれます。
厨房と客席はカウンター奥一枚の重厚な扉で隔たれており、時折そこから料理を運ぶおばちゃんが現れます。しかしすぐにまた厨房へ、、、オーダーするタイミングが解らずポツンとカウンターに腰掛け、トランプ関税に対するカナダの対応なんて番組を見ていたのでした。
テーブル4席×2に陣取っていた8名は同じ団体であると知りました。彼らへの料理提供があらかた落ち着いたところでやっとオーダーが叶いました。
テーブル4席×2に陣取っていた8名は同じ団体であると知りました。彼らへの料理提供があらかた落ち着いたところでやっとオーダーが叶いました。
それからおよそ20分ほど待って料理が登場しました。
まずは小鉢など。(左上から時計回り)
・しらすおろし~しらす自体じゃこのようなもので塩分濃度高め。醤油かけ過ぎてしまいました。
・しらすおろし~しらす自体じゃこのようなもので塩分濃度高め。醤油かけ過ぎてしまいました。
・冷や奴~かつお節に加えしらすも少々載っていました。醤油を垂らすとチト辛めになってしまいました
・切り(干し?)大根の煮物~こちらも味付け濃いめ。
・お新香~自家製とおぼしきぬか漬け。こちらは穏やかな家庭の味。正直これだけでめしが食えるw
ご飯は結構大盛り。なのですがこれだけ多種多量のおかずを充てると足りなくなるかも、、、炊き加減は柔らかめです。
味噌汁の具はタマネギ、わかめ、豆腐、ねぎなど。タマネギのシャキシャキした食感がイイですね。
ハンバーグは食感固め。肉の塊という感じではなくつなぎが多い印象。堅焼きの目玉焼きも載っています。ソースはウスターソース&ケチャップ系の食堂的王道のもの。それがたっぷりとかかっています。
キャベツの千切りも多めなのでこのソースを少しずつ浸して食すのもいいものです。
この内容で1000円はお値打ちです。
夢中で食らう内、テレビ画面に目が行かなくなり、脳内にはいつしか”井の頭五郎”の声がこだましていました。
「ほーいいじゃないか、こういうのでいいんだよ、こういうので」
「食べはじめたばかりなのにごはん不足が当選確実」
「小鉢も味噌汁もメインと一丸となっての全員野球だ」
「青年よ、こういう店は、どこかと比べられる味じゃないんだ・・・」
「メニューとは店の歴史だ」
「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで……」
「俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた」
夢中で食らう内、テレビ画面に目が行かなくなり、脳内にはいつしか”井の頭五郎”の声がこだましていました。
「ほーいいじゃないか、こういうのでいいんだよ、こういうので」
「食べはじめたばかりなのにごはん不足が当選確実」
「小鉢も味噌汁もメインと一丸となっての全員野球だ」
「青年よ、こういう店は、どこかと比べられる味じゃないんだ・・・」
「メニューとは店の歴史だ」
「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで……」
「俺は得体の知れない奇妙な満足感を味わっていた」
いつしか店内にはカウンター真ん中に居座る私と後からテーブルにやってきた単騎男子だけに・・・
そんな中おばちゃんはテーブル席に散らばる食い終えた食器をカウンター上一カ所に集め始めました。
そんな中おばちゃんはテーブル席に散らばる食い終えた食器をカウンター上一カ所に集め始めました。
すると厨房からもう一人のおばちゃんが姿を現しました。二人してちょこちょこと片付けにいそしむ様
それは「ザ・ピーナッツ」を彷彿とさせるものでした。
姉妹であることは間違いないと確信しました。
店を出るときおばちゃんと少し会話をしました。
店を出るときおばちゃんと少し会話をしました。
おばちゃんは常ならぬ状況に関して”待たせて済まない”という謝辞を、私は”こんなにバラエティーに富んだ料理を提供していただいてありがとう”というような言葉を交わしました。
また”すぐにでも来ますよ”と言い残し何かとても温かい気持ちになって店を後にしたのでした。
静岡県小山には「あしがら温泉」という公共の入浴施設があり、一時リハビリで通っていたものです。
その当時から前を素通りしていましたが、今回初めて足を踏み入れてみてその食事、雰囲気に魅了されました。次は「焼き肉定食」1000円也を食ってみたいものです。

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