Cuernavaca

神奈川県南西部 食と生活

中華

以前二宮の「すし兵衛」が閉店し一時隆盛を極めた「似非台湾」系になったとき、「日本中国化計画」と題し記事にしたことがありました。それから10年以上が経過したわけですが、この動きは静かに確実に進行しつつあります。加えて「日本インド化計画」(ネパール?)も活況を呈してきたようで、「筋肉少女帯」は草葉の陰で喝采していることでしょう。(シンデネェw)
大型・中型の箱の飲食店は軒並み中華料理店あるいはインドネパール料理店に代わってしまいました。
西大友食堂(毎度おおきに食堂)→満州園
新道の海鮮料理店→安源楼支店
255日本料理店さがみ→餃子伝説
丼万次郎寿司部門店→インド料理サンライズ
かつて大勝軒があった135号線の跡地。ここは立地が悪いのかかなり移り変わりが激しいのですが、精肉店直営の「湘南メンチ」が入っていたことがありました。これメディアでも結構取り上げられていてナントカ頑張っているように見えたのですが、やはり閉店してしまいました。代わりに入ったのがインド/ネパール系レストランでした。こういう海間近の周りすべて観光客向けの海鮮料理店がひしめくエリアに、ネパールレストランが開店したというのはかなりショッキングなことに思えました。
まだ訪れていません。一度伺い幾多の同系店との比較などしてみたいものです。

さて本日、仕事(家づくり)の合間春風に誘われ南足柄を彷徨いました。
ランチは「安源楼」にて。
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ランチセット、メインは「豚レバーの四川風辛子香り炒め」を選択。
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メイン選択に際し暫し迷う瞬間がありました。
以前(一年以上前ではない)鶏を材料にした”四川風辛子香り炒め”なるものがあり、それが”ものすごく”おいしかったのです。今日もそれを求めての来店でしたが、具材が鶏から豚レバーに変わってしまいました。
レバーは少し強情な食感で臭みも残り、日本的レバニラの入念な”下ごしらえ”といったものが感じられないもの。
味付けもかなりチリソースに頼るようになってしまって、以前のような深みは得られない。
それでも幾多の”似非台湾”と違い、”本格的”な中華料理の片鱗を感じる事が出来ます。
かつての本国「人民食堂」風味とはまた違ったものが感じられる点、幾多の店とは一線を画すると思っていますが、こういう系列店って各店舗で味が全く違ったりすることもありますし、、、

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水曜日の二宮・秦野は鬼門!!ほとんどのお気に入り店はお休み。
移動中二宮にてラーメンなど・・・と思ったのですが、あいにく小林屋、西海亭は満員!!!もう1時になろうかという時間なのに・・。
いかにこのあたりは食う場所が限られているという証左かもしれません。
ちょっと気が進まなかったのですが、あの事件以来控えていた中華料理店に踏み込むことにしました。
以前すし兵衛だったところにオープンした台湾料理屋です。
食べ放題システム、豊富なランチメニューなど、最近この界隈に増えてきた廉価版中華料理店の一つです。
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(写真は酢豚&台湾ラーメン、後日食したもの)
店内は右側を占める厨房前面にカウンター席5。
中央広場にはファミレスにあるような形状のテーブル席(背もたれの高い長いすを配したもの)8×4くらい。奥には小上がり席4×4くらい。
かなり広めです。
椅子の背もたれが適度にパーティション効果を作り出しているため、まさにファミレス様のプライバシーが保たれるという感じ。
残念なことにすべての席で喫煙可。
客層を考えての処置でしょうが、入店してすぐに”ケムタイ”と感じました。
厨房には調理人男子3名。フロアには接客女子2名。
オーダーの手際よさ、料理の登場の早さはさすが中国4000年の歴史!!!(←関係ない・・・)
客の回転が速いのでランチタイムであってもかなり売り上げがあるのでは・・・。
(調理が遅くいつも待ちの行列ができる近くのラーメン屋となんと違うことか・・・。)
ランチメニューは豊富です。
ラーメンセット(700円也)は4種のラーメン(醤油・台湾・豚骨・塩)と飯もの(炒飯・回鍋飯・天津飯・台湾炒飯、あとなんか一つあったが失念)の組み合わせ。
そのほか日替わり(700円也)A/B/Cがあり、ラーメン(4種から選択)+おかず+飯(お代り可)+漬け物+小鉢だそうです。
ラーメンセット、豚骨ラーメン+台湾チャーハンを選択しました。
「豚骨ラーメン」
中華料理屋でこのラーメンを頼むのは邪道のような気もしますが、醤油とか台湾ラーメンでは何となく味が予想できそうだったもので・・・
麺は細めで微縮れ。かなり硬めの食感で腰があります。
スープは懐かしい感じの豚骨味。博多・長浜タイプではなく、かつてどさん子やらデパートのフードコートあたりで食えた例のやつ。
サラサラですが、調味料がかなり効いたうまみ過多のクリーミーなタイプ。
その他、わかめの断片、もやし、チャーシュー(バラタイプで前菜に出てきそうなやつ)
結構本格的です。ただ味付けは結構塩辛いです。
「台湾炒飯」
普通の炒飯に挽肉が入っているのか?その肉が干し肉のような感じ(カップラーメンに入っているようなやつ)でちょっと変わった風味を添加しています。それはいやなものではありませんでしたが、うまさを増加というわけでもない。
米一粒一粒がパラパラとほどけますが、元々の炊き加減が硬すぎるのでポロポロという食感になってしまう。具は多くいい感じなのですが・・・。
ラーメンも飯も一人前に遜色ない量なので両者組み合わせるとボリュームはかなりのもの。
腹一杯になりました。
料理自体、特にウマイとうなるようなものではない。
しかし駐車場が広い。料理の提供は早い。ボリュームがある。そこそこ安い。テレビ・読み物がある。ということでガテン系、外回り営業職に訴える要素が多々あります。
以前「紫竜」の感想でも書きましたが、昼休みにふらりと立ち寄りささっと食って満腹になる。そういう労働者の飯に必要な要件をかなえる店がFC展開店以外にいかに少ないことか。
その点でこの店はいいのです。
PS.
あの事件以来中華料理屋には行っていない。
その理由は軍事的な侵略に対して憤っているだけではないのかもしれません。
最近この種の料理屋は増えています。
日本に在る中国人の勤勉さ、手際よさ、料理のコストパフォーマンスの高さは疑いのないところで、在来の個人飲食店を駆逐して行く勢いです。
鴨宮「ホンフートン」は激安中華料理屋に代わり、氷華餃子は支店を増やしています。
一方同胞の個人店主は厳しいようです。お気に入りの「十三」でさえ店をたたんでしまいました。
かつて地元で一番人気だった回転寿司屋が中華料理店に代わる。それはある種象徴的な現象かもしれません。「日本印度化計画」ではありませんが、気づけばまわりはすべて赤く塗られた看板に簡体字が踊っているかもしれません

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