Cuernavaca

神奈川県南西部 食と生活

当ブログの拙記事「界隈味のあるところ」でも取り上げている場所です。
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小田原市のWebサイトでは観光名所として取り上げられています。
        
Googleマップで昔の面影を偲ぶのも良いものです。(2013年7月)
 
2025年春。桜はまだまだ先のようです。
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おそらく10年後くらいには見頃になっているでしょう。
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その頃辺りはタワマンなんか建っているかも知れませんね。
PS.何故こんなにも酷くなってしまったのか、その原因や対策などを長々と書こうと思い写真も50枚ほど撮ったのですが、書くことは止めておきます。
以前の記事「桜の木をいじめないで」も是非ご覧ください。

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今年特に話題になっている事柄があります。
四日市市、海蔵川堰堤に植えられた桜の木、老齢化により倒木の恐れがあるため伐採する方針で、毎年行われていた桜祭りも中止せざるを得なくなった。とのことです。
そもそも桜の木って寿命はどれほどなんでしょうか?いちょうとかクスノキなんてかなり長く生きる事は知られていますが、桜ってどうなんでしょう?
この市の例で云うと70年超ということになります。
染井吉野のように人間により交配され作り出された品種は天然種に比べ寿命が短いと言われています。その寿命は60年~80年という説もあります。天然種に於いては1000年生きると言われる桜の木。人間がつくり出したものとは云え、それほど寿命が短いものなのでしょうか?
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街路樹に見られる典型的な剪定の図です。(この木はケヤキ)
木の特性を理解しないでむやみやたらと切られています。
樹勢が強い木にあっては枝の途中から切り返し剪定をしても、内側の休眠芽が吹いて枝を更新して行きます。しかし桜切るバカといわれるがごとく、桜はその力が弱く、たとえ間引き剪定であっても切断口を癒合する力が不足しています。切り口から雑菌が入り込み、枯れ、そこは穴状になってしまいます。
樹木は外皮に接する部分で最も活発に根から葉に渡って養分の交換を行っており、内部は活性を失って行き次第にコルク化してゆきます。木に穴が開くようになると菌が入り込み内部を侵食し、大木といえども内側は空洞化してしまいます。基部周辺にサルノコシカケのようなキノコ類が付着するのにはこのような経緯があります。
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それは人災と呼べるようなもの。木を適切に扱うことの出来る人間がいなかった。あるいは桜切るバカが多かった。病害虫に対する適切な処理を怠った。そんなところでしょう。造園土木業者などが木をいたぶるようにバサバサ切ってしまうものだから枯れるのは当たり前です。
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造園業者自らがこのような切り方をしている。これでいいと思っている。

昨今の異常気象が桜の寿命を早めたという考え方もあります。
樹木医某の言
「例年暑い夏が訪れていて、桜にとっては良いことではない。普通だと光合成をしながら蒸散作用で体自体を冷やすが、特に30℃を超える気温になるとその作用をやめてしまう。成長に悪影響を及ぼすことがある。そこで人間が手をかけて弱った枝を切り詰める。根が張りきった状況で肥料をあげて、もう一度再生させることが必要」
花の後に葉が出ますが、その葉の多少により光合成効果が変わる。葉が少なければ蒸散により内部を冷やす作用が弱まってしまう。元々葉が多ければ木が弱ることはない。樹木医が言うこのやり方は葉をさらに少なくし、逆療法的に木の発育を促すやり方に思えますが、そううまくはいかないものです。
花を咲かせることは木にとって一番の負担となることです。また花を咲かせる養分と葉を吹かせる養分とは違うものです。木の伸長に関わる栄養素は主に根から得られ、花を咲かせる栄養素は光合成によりもたらされるものです。木が健全であるためには栄養成長(枝の伸長、傷口の癒合)と生殖成長(花・実をつける)のバランスは不可欠です。
これは樹木を扱うものが最低限知っておくべき常識です。

元々人間が植えたものです。植えた時点で適切な場所ではなかったとも言えます。
※隣接して車道があり通行に支障を来すため枝先を切り詰めた。→枝先から枯れが進行し、木の内部が空洞化する。
※歩道を通行するに邪魔になるので下枝をすべて除去した。→力枝が不足し腰高になる。根の張りが広くならない。
※宅地にかかる部分など片側の枝をすべて除去した→枝の張りは根の張りと関連しています。枝と逆方向に伸びようとする根を押さえてしまい。発育不順になりやすい。
※根を十分に張るに足る土壌ではなかった。→コンクリートなどにより根の伸長が止まってしまう。あるいは堰堤など、水へ陽へと伸びる木の特性を考慮せず逆側の根が張る余地が狭いものだった。
※将来木が大きくなることを予測できず密植になってしまった。→日当たりや通風を阻害し、病害虫が発生しやすくなる。

小田原にもそのようなところが多く見られます。今期は「西海子小路」へ行って桜の状態を確認してきたいと思っています。
それは四日市や相模原市の比ではない程酷いことになっていると思うので、、、


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